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『あなたも3分間でエコノミスト!』Vol.10 平成15(2003)年6月4日
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◆◇◆◇ 『景気動向指数とは』 ◆◇◆◇
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◆定義:
複数の経済指標を合成することによって、景気の現状把握のために作成さ
れている指標。
▽ ▽ ▽
実は、官庁エコノミストによる人為的な判断よりもあてになるという評判
がある(我々にとっては)困った景気指標です。
「景気動向指数」の簡単な使用方法として、「一致指数」が、3か月以上
連続して50%を上回っているときは景気が拡大局面に入ったと解釈し、逆
のケースは後退局面に入ったと解釈する方法があります。これは過去の経
験から割り出された利用方法ですが、景気動向指数を作成公表している経
済社会総合研究所の非公式な景気判断基準の一つともなっています。
平成15(2003)年5月に公表された最新の「景気動向指数」によれば、現
在、まさに3か月連続して「一致指数」が50%を上回っており注目を集め
ています。もし4か月連続して50%を上回れば、景気が回復しつつあると
いうことのひとつの根拠になるからです。
次回の公表は明日平成15年6月5日(木)の予定ですが、翌日(つまり6
月6日金曜日)の新聞朝刊の経済欄には必ず取り上げられますので、ぜひ
ともご覧ください。
もう少し詳しく説明します。
「先行指数」:景気に対し先行して動く指数であることから、景気の動き
を予知することを目的とし、金融や企業の将来への見通しに関連する指標
を12系列用いて作成している。 この先行指数が50%を上回る場合、今後半
年程度くらいまでの期間、景気がよくなる方向にむかう可能性が強いこと
を示している。
「一致指数」:景気とほぼ一致して動く指数で、生産に直接に関わる11指
標を用いて作成している。 50%を上回る場合、現在の景気(よく官庁エコ
ノミストは「足もとの景気」と呼ぶ。)が拡大傾向にあることを示してい
る。また、景気のピークや底(景気の山谷、景気基準日付)を決めるため
にも使われる。
「遅行指数」:景気に対し遅れて動く指数であることから、景気の転換点
や局面の確認に利用することを目的とし、現在7指標を用いて作成してい
る。 主に生産にかかるコストに関する指標から構成されており、50%を上
回る場合、過去1年から半年の間の景気が拡大傾向にあったことを示して
いる。
▽ ▽ ▽
○参考リンク
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html#di
経済社会総合研究所「景気動向指数」
お┃し┃ら┃せ┃
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○「時事用語・経済用語オンラインリファレンス集」
景気動向指数には、鉱工業生産指数などの景気に関連のあるさまざまな経
済指標が使用されています。ところがこれらの指数はあまりビジネスマン
や研究者にはなじみがありません。それぞれの指標の意味が知りたい場合
には、オンラインの経済用語集が便利です。
そこで、私のサイトに用語集やリファレンスのリンク集を作りました。こ
れは経済だけではなく金融やビジネス関連の用語集やリファレンスサイト
を集めたものです。よろしければ、ブラウザの「お気に入り」や「ブック
マーク」にお入れになるなどしてご利用ください。
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時事用語・経済用語オンラインリファレンス集
です。
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それではまた次回お目にかかります。
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