「現代日本経済論」講義要綱
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科目名:現代日本経済論


教科書 日本経済新聞社編『ゼミナール日本経済入門』(日本経済新聞社)、中谷巌著『入門マクロ経済学』(日本評論社)

 日本経済は、戦後復興、高度経済成長、石油危機、円高、バブル経済などを経て、大きく変わってきた。GDPは世界のGDPの15%以上を占める経済大国に、経常収支は赤字傾向から黒字基調そして黒字大国に、円・ドルレートは360円から80円の超円高を経て現在は110円程度の水準となり、産業の中心は製造業の重厚長大産業から軽薄短小産業やサービス産業に、そして経済目標は生産や量的拡大重視から生活や質的重視に変わってきている。このような変化の中、日本には世界経済の発展のために積極的な貢献が期待される一方、近年急速に進む経済のグローバル化や高齢化のなかで、これまでの経済社会システムに制度疲労が目立ち始め、日本経済の将来に対し閉塞感も生じている。

この講座はこのような日本経済の現状について、総合的に把握することを目的としている。特に、現在の日本が直面する問題の背景や歴史的経緯やその問題の深刻度などについても説明する。そして、いろいろな経済問題を解明し、解決するために不可欠である基本的な経済理論についても理解できるようにしたい。なお、マルクス経済学の知識は一切必要ない。

講義内容及び講義スケジュール
1.日本経済の現状と世界経済に対する日本の役割
2.平成不況と戦後日本経済の景気循環
3.経済成長要因とGDP
4.物価問題−物価上昇要因、内外価格差、価格破壊
5.高齢化時代の財政−政府の役割の変化
6.バブル経済と日本的金融制度改革の行方
7.経済摩擦と日本の経常収支の黒字
8.円・ドルレートと円の国際化
9.変わる産業構造−石油危機や円高の産業への影響
10.日本型経営システム−日本企業の行動と構造の特徴
11.地球環境時代における企業の行動と構造の特徴
12.日本経済の将来−豊かな社会を構築するための課題

成績評価方法 原則として後期実施の定期試験の成績70%、出席状況30%
関連科目 経済理論I及びII、計量経済学、国際経済・貿易、経済数学、財政学、金融論
参考書その他については授業中に指示する


目次  はじめに
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Last Updated 24 December 2002