「現代日本経済論」経済学とは
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「現代日本経済論」レジュメ(第2回講義使用)
12.4.22
0.はじめに―質問に関して―
・夏休みレポート、後期試験ともに論理的に書いてあれば、長さは重要ではない。また、作文の講義ではないので、文章が下手でも一切関係ない。
・追加指定した教科書の中谷巌「入門マクロ経済学第4版」日本評論社は近日中に購買部に入荷の予定。教科書は三冊とも買っておいて損のない良書である。
・いわゆる近代経済学に基づいて講義する。

1.経済学とは?―教科書に入る前に―
(1)マクロ経済学:「国民所得や経済全体としての投資や消費といった巨視的集計概念を用いて全体としての経済の運行法則を分析する経済学の領域のこと。巨視的経済学と訳される。ケインズの雇用理論が発表されて以来、急速に発展した分野である。」(経済辞典第三版)
⇒簡単に言うと:
「景気がなぜ悪くなるのか、失業はなぜ起こるのか。インフレはなぜ起こるのか。」
「政府はどのようにすれば景気、失業、インフレに対応することができるのか。」といった問題を取り扱う経済学。

この講義では、特に、「景気問題」について論じたい。
具体的には:景気対策(公共事業、公共投資)、為替レート(円高・円安)、政府の政策の在り方(財政・金融政策)

・ケインズ政策:「不況やインフレの克服のために、公共当局の私的経済部門への積極的介入によって、経済の調整を図る政策。ケインズによって提唱され、金融政策および財政政策がその主要な武器となる。」(経済辞典第三版)一部改変

(2)ミクロ経済学:「微視的経済学と訳される。個別的な家計や企業の経済行動の分析から始まって、全体としての市場および経済の分析に至る経済学の領域。ワルラスの一般均衡理論がその典型である。個別的経済主体の観点からは市場価格が重要な行動指針であり、価格分析が最重要の課題となる。」(経済辞典第三版)

⇒ 「品物の売り買いに値段がどのような役割を果たすか。」
「品物の値段の変更に、企業や人々はどのように反応するのか。」
「価格メカニズム(市場メカニズム)が働けば常に最適の配分が得られること。」
「価格メカニズムが働かない場合はどういう場合か。」
といった問題を取り扱う経済学。

この講義では、マクロ経済学を中心に講義するが、ミクロ経済学に関しては、特に、「政府と民間の関係」という点について論じたい。
具体的には:規制緩和、政府と民間の役割分担

・価格メカニズム:「価格機構。価格が複雑な資源配分の機能を果たすことをいう。ある財(商品)が不足すれば価格が上昇する。価格の上昇は需要を減少させ、一方で、供給を増大させるので、財の不足は解消される。このように財・サービスの過不足は価格の変動を通じてうまく解決されるのである。」(経済辞典第三版)一部改変

2.教科書・講義の全体の構成について
・政府の政策についても必要があれば批判的に取り扱う。
・米国経済や日本経済の今後についての評価など、マスコミでは注目されるが、あまり経済学部の講義では正面切って取り上げられない事項についても論ずる。
・経営学や財政学など経済学周辺に係わる分野についても論ずる。
・重要でない章については、省略をして、重要な章に講義の力点を置く。

講義に対する疑問、希望、意見などがあれば遠慮なく毎回のアンケートや電子メールで連絡してください。講義の中でお答えします。




はじめに  日本経済の現状
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Last Updated 24 December 2002